2008年10月19日

横浜トリエンナーレ2008



現代アートの祭典
ということで行ってまいりましたよ、横浜

今回は三溪園と日本郵船海岸通倉庫へ
三渓園ではパフォーマンスが二つ観れたし、良しとするか
しかしこうして作品に触れることで、さらに自分がわかるもんですね

三渓園はその庭園自体を作品の空間にしてるもんで、庭園に完全に負けてるのもあり、戦ってるのもあり、魅力を増してるのもあり

やはり自然はそれ自身ですでに美しいので、なまじ変なことするといかんのよね
おいしい食材こそ変に手を加えるとおいしくなくなるのと一緒で

今回素直におーと思ったのはこれ
人工的に霧を発生させて、ごく普通の滝を非現実的にパワーアップさせてしまったというもの
霧っていいなあ
視覚的にもおもしろいしね

そしてこの霧も利用して野外で踊ってた田中みん(漢字出てこない...)の巨大な手と足に驚き
ティノ・セーガルの”KISS”の温度の低さにがっかりし(外の池の鴨の方が元気だった)
20分暗闇の中で過ごした”Twilight”はオチがなく膝かっくんで
内藤礼目当てで来てた友達は”作品修復中”にどひゃー
そもそもこの庭園の旧矢箆原家住宅は岐阜県白川郷より移築、旧東慶寺仏殿は鎌倉より移築、あげくのはてに旧燈明寺三重塔(!)京都より移築…っておい!持ってきちゃったの?どんだけフェイクやねん!

・・・

今回改めて思わされたのは自分がサブカルチャー出身だということ
おもしろくないとすっきりしないんよね
それはやっぱり観客とのコミュニケーションに関係してくると思うんだけど

こんなんできちゃいました後は自由に感じてくださいわたしゃしりませんって何がしたいんかすら分からんよとか
これはこうこうでこうなっててどうですこれ素晴らしいでしょそう思えないあなた芸術を分かっていませんねとかじゃなく
作品は作者と観客で育てていくもんじゃないかな、∮

いいものは多くの人に支持されて時代を作っていくもので
大衆に迎合していくのでもなく独善的になりすぎるでもなく難しいバランスで
分かる人にだけ分かるだけじゃなく、分からない人にも分からせるほどのパワーと説得力、伝染性のあるものを

作るぞ


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